Zend Framework の紹介

 Learning Zend Framework

appendix

 Zend Framework リファレンス


  • 第36章 Zend_Gdata
  • 第37章 Zend_Http
  • 第38章 Zend_InfoCard
  • 第39章 Zend_Json
  • 第40章 Zend_Layout
  • 第41章 Zend_Ldap
  • 第42章 Zend_Loader
  • 第43章 Zend_Locale
  • 第44章 Zend_Log
  • 第45章 Zend_Mail
  • 第46章 Zend_Markup
  • 第47章 Zend_Measure
  • 第48章 Zend_Memory
  • 第49章 Zend_Mime
  • 第50章 Zend_Navigation
  • 第51章 Zend_Oauth
  • 第52章 Zend_OpenId
  • 第53章 Zend_Paginator
  • 第54章 Zend_Pdf
  • 第55章 Zend_ProgressBar
  • 第56章 Zend_Queue
  • 第57章 Zend_Reflection
  • 第58章 Zend_Registry
  • 第59章 Zend_Rest

  • 第60章 Zend_Search_Lucene
  • 第61章 Zend_Serializer
  • 第62章 Zend_Server
  • 第63章 Zend_Service
  • 第64章 Zend_Session
  • 第65章 Zend_Soap
  • 第66章 Zend_Tag
  • 第67章 Zend_Test
  • 第68章 Zend_Text
  • 第69章 Zend_TimeSync
  • 第70章 Zend_Tool
  • 第71章 Zend_Tool_Framework
  • 第72章 Zend_Tool_Project
  • 第73章 Zend_Translate
  • 第74章 Zend_Uri
  • 第75章 Zend_Validate
  • 第76章 Zend_Version
  • 第77章 Zend_View
  • 第78章 Zend_Wildfire
  • 第79章 Zend_XmlRpc
  • ZendX_Console_Process_Unix
  • ZendX_JQuery
  • Translation 70.6% Update 2010-11-28 - Revision 23415

    第69章 Zend_TimeSync

    69.1. 導入

    Zend_TimeSync は、インターネット時刻 あるいはネットワーク時刻をタイムサーバから取得するものです。 プロトコルとして NTP あるいは SNTP を使用します。 Zend_TimeSync を使用すれば、 Zend Framework が稼動しているサーバの時刻設定を気にせずに動作させられるようになります。

    サーバの実際の時刻とは独立した立場でいるために、 Zend_TimeSync は内部的に NTP や SNTP 経由の実際の時刻とサーバの時刻との差を考慮して動作します。

    [注意] 背景

    Zend_TimeSync はサーバの時刻を変更することはできません。 しかし、実際の時刻とサーバの時刻との差を表す Zend_Date のインスタンスを返します。

    69.1.1. なぜ Zend_TimeSync ?

    いったいなぜ Zend_TimeSync を使うのでしょう?

    複数のサーバで運用されている環境では、通常はタイムサーバを用いて 各サーバの時刻を同期させていることでしょう。 そのようなごく普通の環境なら、必ずしも Zend_TimeSync を使う必要はありません。 しかし、タイムサーバを使用できない環境であったり そのようなサービスを実行する権限がなかったりする場合などには便利です。

    Zend_TimeSync の使用に適した例をいくつかあげてみます。

    • タイムサービスのないサーバ

      アプリケーションを動作させているサーバ上でタイムサービスが稼動していない場合は、 アプリケーション内で Zend_TimeSync を実装するとよいでしょう。

    • 独立したデータベースサーバ

      データベースが別のサーバ上で動作しており、 そのサーバとアプリケーションサーバが NTPSNTP で接続されていない場合、 データベースにタイムスタンプを格納しようとすると問題が発生する可能性があります。

    • 複数サーバ環境

      アプリケーションが複数サーバ環境で動作しており、 サーバ間の時刻が同期していない場合、 あるサーバで実行したアプリケーションと 別のサーバで実行したアプリケーションの間で問題が発生する可能性があります。

    • バッチ処理

      バッチファイルやコマンドラインアプリケーションで タイムサービスを使用したい場合、Zend_TimeSync が使えるでしょう。

    これらのすべての場合について Zend_TimeSync は最適なソリューションであり、 サーバ上で何らかのサービスを実行することができない場合にも使用できます。

    69.1.2. NTP とは?

    Network Time Protocol (NTP) は、ネットワーク上のパケット交換によってコンピュータシステムの時刻を同期させるプロトコルです。 NTP は UDP ポート 123 を使用します。このプロトコルについての詳細は wikipedia の記事 (日本語) を参照ください。

    69.1.3. SNTP とは?

    Simple Network Time Protocol (SNTP) は、ネットワーク上のパケット交換によってコンピュータシステムの時刻を同期させるプロトコルです。 SNTP は UDP ポート 37 を使用します。NTP プロトコルに似ていますが、よりシンプルです。

    69.1.4. 問題のある使用法

    Zend_TimeSync を使用する際は、 時刻同期の仕組みやウェブ自体の仕組みを考慮するようにしましょう。 問題を回避する方法についてここで説明するので、 Zend_TimeSync を使う前に熟読しておきましょう。

    69.1.5. どのサーバを使用するか

    どのタイムサーバを使用するかは注意して決めなければいけません。 これには、次のような理由があります。

    • 距離

      アプリケーションが稼動しているサーバと 使用するタイムサーバの距離です。 ヨーロッパにあるサーバで動作させているのにタヒチのタイムサーバを使用するなんて意味がありません。 常に近場のサーバを選択するようにしましょう。 これにより、リクエストの時間とネットワーク負荷を軽減させることができます。

    • 速度

      リクエストが処理されるまでの所要時間も重要です。 いくつかのサーバを試し、いちばんよい結果を得られるサーバを見つけましょう。 到達できない場所にあるサーバにリクエストを送ったりしたら、 無駄に時間をロスしてしまうことになります。

    • 負荷分散

      同じサーバを使い続けないようにしましょう。 あまり頻繁に使用し続けると、タイムサーバからリクエストを遮断されてしまうことがあります。 ひとつのアプリケーションでタイムサーバを頻繁に使用するのなら、 ひとつのタイムサーバだけを使うのではなく 後で説明するような (プールを使用する) 方法を使用しましょう。

    どうやってタイムサーバを見つけたらいいのでしょう? 一般には、どのタイムサーバでも使用できます。 LAN 内にあるものであってもかまいませんし、 公開されているタイムサーバを使用してもかまいません。 公開されているタイムサーバを使用する場合は、サーバプールを使用しましょう。 サーバプールは、公開されているタイムサーバのアドレスをまとめたもので、 そこにリクエストを送るとプール内のアドレスをランダムに取得できます。 これを使用すれば、リクエストを分散させることができます。 公開サーバプールは各地域ごとに用意されているので、 上に挙げたようなような問題が発生することもありません。

    まずは pool.ntp.org で一番近いサーバプールを見つけましょう。たとえばサーバがドイツ国内にあるのなら 0.europe.pool.ntp.org を使用することになるでしょう。

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